歯を抜いた後の治療はどうする?インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いをわかりやすく解説

歯科医院で歯の模型を前に、インプラントや入れ歯などの治療法について相談する50代の女性の様子

虫歯や歯周病、破折などによって歯を抜かなければならなくなることがあります。

その際に多くの方が悩まれるのが、次のような疑問ではないでしょうか。

  • 歯を抜いた後はどうすればいいのか
  • インプラントと入れ歯は何が違うのか
  • 保険で治療できる方法はあるのか

歯を失ったまま放置してしまうと、周囲の歯が動いたり、噛み合わせが崩れたりする恐れがあります。

さらに、食事が摂りにくくなる、見た目に悪影響を及ぼすなどの問題が起こる可能性も否定できません。

そのため、歯を失った後はご自身に合った治療方法を選ぶことが大切です。

今回は、歯を抜いた後の代表的な治療方法について詳しくご紹介します。

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歯を抜いた後の主な治療方法

歯を抜いた後のインプラント・ブリッジ・入れ歯の比較図

歯を失った後の治療には、大きく分けて3つの選択肢があります。

  • インプラント
  • ブリッジ
  • 入れ歯

それぞれに異なる特徴があり、お口の状態によって適した治療法は異なります。

1. インプラントとは?

インプラントは、顎の骨に人工歯根(人工の歯の根っこ)を埋め込み、上から人工の歯を装着する治療です。

インプラントのメリット

  • 自分の歯に近い感覚でしっかりと噛める
  • 見た目が自然で美しく仕上がることが多い
  • 周囲の健康な歯を削る必要がない
  • 違和感が少なく、お口に馴染みやすい
  • 骨が痩せるのを抑えられる効果が期待できる

インプラントのデメリット・リスク

  • 外科手術が必要となる
  • 原則として保険適用外(自由診療)である
  • 治療期間が比較的長い
  • 定期的なメンテナンスを継続しなければならない
  • 外科手術に伴い、感染、神経損傷、上顎洞穿孔などのリスクが生じる可能性がある

2. ブリッジとは?

失った歯の両隣の歯を削り、橋をかけるように人工の歯を入れる治療方法です。

ブリッジのメリット

  • 保険適用が可能である
  • 固定式のため、お口の中での違和感が少ない
  • 比較的短期間で治療を終えられる

ブリッジのデメリット・リスク

  • 健康な歯を大きく削る必要がある
  • 支えとなる両隣の歯に大きな負担がかかる
  • 歯を失った部分の骨が徐々に痩せることがある
  • 歯肉退縮(歯茎が下がること)や支えとなる歯の破折(歯が折れること)のリスクがある

3. 入れ歯とは?

取り外し式の装置を使って、失った歯を補う治療方法です。

入れ歯のメリット

  • 保険適用が可能で負担を抑えやすい
  • 多くの症例に対応でき、適応範囲が広い
  • 外科手術を行う必要がない

入れ歯のデメリット・リスク

  • 装着時に違和感を覚えることがある
  • 天然の歯に比べて噛む力が低下しやすい
  • お口の中で装置が動くことがある
  • 定期的な微調整や仕立て直しが必要となる
  • バネをかける周囲の歯に負担がかかる可能性がある

3つの治療法の比較

項目ごとの違いを一覧表にまとめました。

スクロールできます
項目インプラントブリッジ入れ歯
保険適用×(自由診療)◯(素材等の条件あり)◯(素材等の条件あり)
見た目◯(天然歯に近い)◯(自費素材ならさらに自然)△(金属のバネが見える場合あり)
噛みやすさ△(硬いものは噛みにくい場合あり)
周囲の歯への負担△(両隣の歯を削る)△(残った歯にバネをかける)
取り外し不要不要必要
外科手術必要不要不要
治療期間やや長い(数ヶ月〜)比較的短い比較的短い

※治療の効果や感じ方には個人差があります。すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

どの治療が一番おすすめ?

「結局どれが一番良いの?」とご質問をいただくことがよくあります。しかし、すべての方に共通する唯一の正解はありません。

患者様のご希望やお口の状態によって、適した治療法は分かれます。

しっかり噛むことを重視したい方インプラントが有力な選択肢です。
費用を抑えて保険で治療したい方ブリッジや入れ歯が選択肢になります。
身体への負担を考えて手術を避けたい方ブリッジや入れ歯が適しています。

歯を失った本数による選択肢の変化

お口の状況や、歯を失った本数によっても適したアプローチは変わります。

1本失った場合インプラント、ブリッジが主な選択肢です。
数本失った場合 インプラント、部分入れ歯が選ばれることが多いです。
すべての歯を失った場合総入れ歯のほか、インプラントを併用して安定させる治療(インプラントオーバーデンチャー)という方法も存在します。

このように、歯を失った場所や本数、お口の健康状態に合わせた判断が求められます。

歯を抜いたまま放置するのは避けてください

「見えない場所だから」「1本くらい無くても食事はできるから」と、治療をせずに放置することはおすすめできません

そのままにしていると、将来的に次のようなトラブルを招く恐れがあります。

  • 隣の歯が空いたスペースに向かって倒れてくる
  • 噛み合う反対側の歯が伸びてきてしまう
  • 全体の噛み合わせのバランスが崩れる
  • 残っている他の歯にかかる負担が増える

放置した結果、将来的により大がかりで複雑な治療が必要になるケースも少なくありません。

トラブルが深刻化する前に、早めに歯科医院へ相談されることをお勧めいたします。

抜歯後の治療についてよくある質問(FAQ)

歯を抜いた後、いつまでに治療を始める必要がありますか?

治療方法やお口の状態によりますが、一般的には抜歯後1〜3ヶ月頃を目安に次の治療を進めます。

長期間放置すると、隣の歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びたりすることがあります。

適切な時期は治療方法によって異なるため、早めに歯科医師へご相談ください。

インプラント、ブリッジ、入れ歯の中で、一番長持ちする治療法はどれですか?

お口の状態やお手入れの状況によって異なるため、一概には言えません。

どの治療法にも特徴があり、長く使うためには毎日のケアと歯科医院での定期的な検診が大切です。

持病(糖尿病や高血圧など)があっても、インプラント手術は受けられますか?

病状や服用中のお薬によっては、治療を受けられる場合があります。

糖尿病や高血圧などがある方は、主治医と連携しながら治療を検討します。

持病や服用中のお薬について、事前に必ず歯科医師へお伝えください。

まとめ

歯を抜いた後の治療には、インプラント、ブリッジ、入れ歯という3つの道があります。

それぞれに独自の強みと弱みがあり、どれが最も適しているかは個人の状態によって異なります。

大切なのは、世間の評判だけで決めるのではなく、ご自身のお口の将来にとって適した治療法を選ぶことです。

岐阜県土岐市エリアで抜歯後の治療にお悩みでしたらぜひご相談ください

クローバー歯科では、特定の治療を一方的におすすめすることはありません。

患者様の生活スタイルやご予算、ご希望を丁寧に伺ったうえで、インプラント・ブリッジ・入れ歯それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすくご説明します。

お口の状態や将来の暮らしも考慮しながら、お一人おひとりが納得できる治療方法を一緒に考えてまいります。

歯を抜いた後の治療について、「どの方法を選べばよいかわからない」「費用や治療期間が気になる」と不安を感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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この記事の監修医師

金澤輝之のアバター 金澤輝之 クローバー歯科 院長 / 日本口腔外科学会 専門医

【所属学会・資格】
・日本口腔外科学会 専門医
・歯学博士
・臨床研修指導医
・愛知学院⼤学⻭学部 顎顔⾯外科学講座 招聘教員

【得意診療分野】
・インプラント
・親知らず抜歯
・インビザライン矯正

【実績】
・総合病院・大学病院勤務20年以上
・抜歯本数10,000本以上
・開業以来累計3,700人以上を診療

【患者様へ】
大学病院や総合病院の口腔外科での経験を活かし、患者様に安心して治療を受けていただけるよう診療に取り組んでいます。親知らずの抜歯や外科処置に不安がある方も、どうぞご相談ください。

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