歯周病は治せる?治療の流れ・通院回数・痛みをまとめて解説

健康な歯を見せて笑顔を浮かべる女性の様子

「ブラッシングのたびに歯ぐきから血が出る」
「以前より口臭が強くなった気がする」
「歯がほんの少し動くように思える」

そんな違和感をおぼえたら、知らないうちに歯周病が進んでいる場合があります。だれにでも起こりうるありふれた病気ですが、わが国では歯をなくす最大の原因に数えられています。

そこで気になるのが、「もとに戻せるのか」「どんな処置を受けるのか」「何度くらい足を運ぶのか」という点でしょう。この記事では、ひと通りの流れと、おおまかな通院の回数をかみくだいて整理します。

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歯周病という病気について

この病気は、歯ぐきと、その奥で歯を支える骨が、細菌のはたらきで少しずつこわれていくものです。はじめのうちは痛みらしい痛みがなく、自分ではほとんど察知できないのがこわいところです。公的機関の説明もあわせて確認してみてください(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット 歯周病とは)。

放っておくとじわじわ深まり、次に挙げるような変化として表れます。

  • ぷっくりとはれた歯ぐき
  • 歯をみがいたときの出血
  • 鼻につくにおい
  • ゆれを感じる歯

進んだままにすれば、歯を失うところまでいってしまうおそれもあります。

歯周病の治療で行うこと

診療室で歯のクリーニングを受けている女性患者の様子

口元のコンディションを見定めながら、ひとつずつ順番に手当てしていきます。中心となる流れは以下のとおりです。

検査の段階

最初にやるのは、歯周ポケットがどれだけ深いか、出血のサインがないかの見きわめです。場合によりレントゲンも加え、歯の土台である骨の具合までつかみます。

歯石を取り除く

トラブルのもとになる固まった汚れと細菌を、専用の器具でていねいに落としていきます。これらは毎日のブラッシングでは取りきれず、医院でのケアが前提になります。

正しいセルフケアの指導

実のところ、いちばん効いてくるのは自宅での日々のお手入れです。患者さんごとに口元の事情が異なるため、道具の選び方や動かし方まで、その人に合わせてご案内します。

重い歯周病のケース

深いところまで広がっていれば、奥に潜む固まりをかき出す手当てや、外科的なアプローチが選択肢に入ることもあります。

通院の回数はどのくらい?

実際には、調べ、落とし、また調べる——この繰り返しで口元を立て直していきます。何度通うかは進み具合によりますが、ざっくりした見当を表に整理しました。

フェーズやることおおよその回数
はじめの診査すき間の計測とレントゲン確認だいたい1〜2回
クリーニングと練習固まりの除去とみがき方の練習軽症で2〜4回、重ければそれ以上
経過観察とケア良くなり具合のチェックと定期管理様子を見つつ続行

足を運ぶ回数は一人ひとりで違ってきます。はっきりした目安は、お口を確かめたうえでご案内します。

セルフケアなしでは治りにくい理由

毎日のセルフケアで歯間ブラシを使う女性の様子

押さえておきたいのは、医院での手当てと、おうちでの毎日のケアを、車の両輪のように回す必要があるという点です。歯周病には、日々の習慣がそのまま影響する生活習慣病の一面があります。

医院でクリーニングをしても、

  • みがき残しがちな歯がある
  • たばこを吸う習慣がある
  • 食べ方がかたよっている
  • 足が遠のいて受診していない

そんな日々が続けば、ふたたびぶり返す可能性が残ります。とりわけたばこは歯ぐきへの血流をしぼり、症状を悪い方へ押しやる要因とされています(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット 喫煙と歯周病の関係)。言いかえれば、医院でのケアと家での習慣を同時に走らせれば、好転を見込めます。

ふだんのお手入れでは、こんなところを意識すると手ごたえが変わります。

  • ふつうのブラシに歯間ブラシやフロスを足してみる
  • 寝る直前のひと磨きを、いちばん入念に
  • 喫煙を見直し、まんべんなく食べる食事を心がける
  • 自覚するつらさがなくても、折にふれて検診へ

地道なこの繰り返しが、悪化や再発を遠ざける近道になります。

治療に痛みはともなう?

ごく軽い段階から中ほどの段階であれば、処置で大きな痛みが出ることはあまりないと言われています。固まりを取りのぞくときなどに気がかりであれば、状態に応じて麻酔を組み合わせることもできます。

痛みのとらえ方には個人差がありますから、不安な点はあらかじめお話しください。

歯周病は治しきれるのか

いったん溶けてしまった骨を、まるごと元へ戻すのは難しい場面もあります。ただ、

  • 炎症を鎮める
  • これ以上の進みを止める
  • 良好な状態をキープする

ここまでなら、しっかりねらえます。とりかかりが早いほど、自分の歯を守れる見込みも大きくなります

まとめ

つまるところ、いち早く気づき、いち早く動くことが肝心です。あわせて、医院での手当てと、毎日コツコツ続ける自宅ケアこそが、回復を底から支える土台になります。

歯ぐきの出血や口臭が引っかかる方は、なるべく早いうちに足を運んでください。なお、現れ方には個人ごとの差があり、すべての人へ同一の結果を確約できるわけではありません。詳しい点は診察の際にたずねてみてください。

より詳しく知りたい方はこちら

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この記事の監修医師

金澤輝之のアバター 金澤輝之 クローバー歯科 院長 / 日本口腔外科学会 専門医

【所属学会・資格】
・日本口腔外科学会 専門医
・歯学博士
・臨床研修指導医
・愛知学院⼤学⻭学部 顎顔⾯外科学講座 招聘教員

【得意診療分野】
・インプラント
・親知らず抜歯
・インビザライン矯正

【実績】
・総合病院・大学病院勤務20年以上
・抜歯本数10,000本以上
・開業以来累計3,700人以上を診療

【患者様へ】
大学病院や総合病院の口腔外科での経験を活かし、患者様に安心して治療を受けていただけるよう診療に取り組んでいます。親知らずの抜歯や外科処置に不安がある方も、どうぞご相談ください。

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