冷たいものがキーンとしみる!虫歯?知覚過敏?原因と対処法まとめ

歯科で医師に相談する日本人女性

冷たい飲み物を口にした瞬間、しみる。
歯を磨く時に、キーンとしみるような嫌な感覚を覚える。
風を感じただけで、痛みを感じる。

こんな症状に心当たりがある人は、実は珍しくありません。

もしかして虫歯かな?と心配になる方もいるでしょう。

ただ、先に言ってしまうと、虫歯以外の可能性があります。

とはいえ、そのままにしておいてよいとも言い切れないのです。

歯がしみて痛くなる理由と、その原因と見分け方、そしてすぐに実践できる対応策までを丁寧に解説していきます。

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歯がキーンと痛むのは?知覚過敏の影

コップの冷たい水を飲んで歯がしみる、20代女性。

虫歯ではないのにも関わらず歯がしみるのは、珍しくありません。

その状態に主に当てはまるのが「知覚過敏」です。

知覚過敏とは、冷たいものや風、歯ブラシなどが触れたときに、嫌な痛みが走る症状のことです。

その場合、痛みがズルズルと続くことはなく、刺激が去れば自然とおさまるのが特徴だといわれています。

歯がしみて痛い・・・その痛みの正体

なぜ、しみてしまうのかを知り、歯のつくりを押さえておくと話が見えてきます。

歯は、おおきく3つの層で成り立っています。

  • いちばん外側:エナメル質(歯を包み込む、人体でもっとも硬い部分)
  • 真ん中:象牙質(神経へとつながる細かな管がびっしり走っている)
  • もっとも内側:神経(痛みをキャッチする中心部)

通常であれば、エナメル質がきちんと神経を守ってくれます。

けれど、エナメル質が減ってしまったり、歯ぐきの部分が下がったりしてしまうと、内側の象牙質が露出してしまいます。

その露出した象牙質から神経に直撃することで、冷たさや不快な痛みをもたらす原因となってしまいます。

(参照リンク:日本歯科医師会「テーマパーク8020」知覚過敏

知覚過敏が起きる発端

毎日の暮らしの中にあるちょっとした習慣が発端になって、知覚過敏が起きることが多いです。

思い当たる点がないか、チェックしてみましょう。

  • 力の入りすぎた歯みがき
    「念入りに磨こう」とつい力をこめてゴシゴシやっていると、歯の表面が少しずつ削られていきます。毛の硬いブラシを愛用していたり、横に大きくこすって磨くクセがあったりする方は気をつけたいところです。
  • 歯周病や加齢の影響
    歯周病が進行したり、年齢が進むにつれて、歯ぐきが下がっていきます。すると、それまで覆われていた歯の根もとがあらわになります。歯の根元はエナメル質がないため、刺激が直撃しやすく、しみてしまいます。
  • 歯ぎしりやくいしばり
    眠っているときにしてしまう歯ぎしりや、無意識のうちのくいしばりには、思いのほか大きな力が歯にのしかかっています。その現象が重なっていくと歯が削れてしまい、神経を守る場所が薄くなることで、しみやすくなります。
  • 酸性度の高い飲食物
    炭酸やスポーツドリンク、すっぱい柑橘類など酸性度の高いものを頻繁にとっていると、エナメル質が少しずつ溶け出すことがあります。体のためと思って摂っているものが、実は歯を傷つけてしまっていることもあるのです。

(参照リンク:日本臨床歯周病学会「歯周病とは?」

要注意。しみる感覚が「虫歯」由来のこともある


しみるのを感じると、もしかして知覚過敏?なんて思いがちですが、原因はそれだけとは限りません。

たとえば次のような状態に当てはまるなら、虫歯の可能性がありえます。

  • しみる時間がいつまでも続いて治らない
  • じっとしていても、ズキズキとうずく
  • 痛みが日に日に増してきている

鏡で見ても、どっちなのか区別できないため、自分だけで結論を出すのは避けたほうが賢明です。

(参照リンク:日本歯科医師会「テーマパーク8020」むし歯

痛みの特徴や原因、受信の目安

あなたの症状がどのパターンに近いか、以下の表で照らし合わせてみてください。

ただ、これはあくまで目安です。本当の原因は、人によってさまざまです。

現れ方冷たいもので痛むしみると感じたあと、しばらくの間治まらない何もしていないのにズキズキうずく
疑われる原因知覚過敏かもしれない虫歯のおそれあり虫歯が相当進んでいるおそれ
急ぎ具合の目安様子をみて、続くようであれば受診早めの受診が望ましいなるべく早急に受診を

歯の違和感は放置せず早めに歯科医院へ行くのが確実

以下にあてはまるなら、早めの受診を心がけましょう。

  • 突然痛みが出て、中々おさまらない。
  • ズキズキとした、脈を打つような激しい痛みがある
  • 痛みがだんだんと強くなっている気がする
  • 前より長くしみつ時間が連続する

このような状態は、神経の近くまで影響している可能性があります。

放置しておくと後で治療が大変になることもあるので、早めに相談しておくと安心です。

どこに居てもできる緊急処置

清潔感のあるバスルームで、力を入れずやさしく歯磨きをする20代女性。

状況的に歯科へ行けないというとき、自宅で試せる応急的な手立てをお伝えします。

けれど、これらは一時的に痛みを抑えるものです。

根本的な解決にはなりませんし、歯科での診察や治療の代わりにはならないので、その点は注意してください

  • 知覚過敏向けの歯みがき剤を取り入れる
  • 力を入れて磨かない
  • 冷たいものや酸の強いものを控えめに

一時的に痛みが引いても、放置は避ける

ここも見過ごせないところです。

知覚過敏が、一時的に痛みがなくなることもあります。

ただし、痛みが気にならなくなったからといって、そのまま放置するのは要注意です。

歯ぎしりや歯周病のようなおおもとの原因が手つかずのまま残っていると、さらに強い痛みがでることがあります

症状が引いたタイミングで、原因が何なのかを見極めておくのが大切です

最終判断はプロに委ねる

しみてしまう嫌な症状が起こる背景には、いくつか注意したい原因があります。

  • 知覚過敏
  • 虫歯
  • 歯周病
  • 歯がひび割れる

これらの症状は、見た目や自覚だけで切り分けるのは簡単ではありません

レントゲンや専用の検査で歯の内側まで調べて、ようやく真の原因が判明します。

だからこそ、最終的な見立ては歯科でなければ下せないのです。

心配なときは、セカンドオピニオンも視野に入れて相談するという手もあります。

なぜ早めが良いの?治療を受けるメリット

「まだ大丈夫」と先延ばしにしがちですが、早めに受診することで、こんなメリットがあります。

  • 虫歯だった場合、早めであれば削る部分や歯科医院に通う回数をおさえられる
  • 知覚過敏なら、早い段階で痛みを抑えられることがある
  • 原因がはっきりすれば、もやもやした不安もスッと軽くなる

まとめ

「歯がしみる」という症状はつい見過ごしてしまうかもしれませんが、安易に無視してはいけないサインです。

締めくくりに、押さえておきたいポイントをまとめておきます。

  1. 瞬間的に痛みが走る程度なら、知覚過敏
  2. 強い痛みが長く続くなら、虫歯のおそれがある
  3. 何もせずとも痛むなら、早めに受診を
  4. 見た目だけでは判断しにくいので、自己判断はしない

しみるのが気になるのであれば、症状が軽度な状態のうちに受診を考えてみてください。

より詳しく知りたい方はこちら

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この記事の監修医師

金澤輝之のアバター 金澤輝之 クローバー歯科 院長 / 日本口腔外科学会 専門医

【所属学会・資格】
・日本口腔外科学会 専門医
・歯学博士
・臨床研修指導医
・愛知学院⼤学⻭学部 顎顔⾯外科学講座 招聘教員

【得意診療分野】
・インプラント
・親知らず抜歯
・インビザライン矯正

【実績】
・総合病院・大学病院勤務20年以上
・抜歯本数10,000本以上
・開業以来累計3,700人以上を診療

【患者様へ】
大学病院や総合病院の口腔外科での経験を活かし、患者様に安心して治療を受けていただけるよう診療に取り組んでいます。親知らずの抜歯や外科処置に不安がある方も、どうぞご相談ください。

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